I can go the distance

看護学生が座位睡眠しながら書いてます

映画で映画を深めよう 『アベンジャーズ』編

 

映画で映画を深めよう。今回は『アベンジャーズ』を深める映画を紹介します。

 

その映画は『七人の侍』です。

 

 

七人の侍』は、黒澤明監督の時代劇です。慎ましく暮らす農民の村が、野武士というアウトローたちに食料や金を略奪され苦しんでいましたが、一念発起してリーダーである島田官兵衛を筆頭に侍たちを集め、野武士たちに反撃します。この映画は「侍集め」「戦闘準備」「戦闘」の三部構成で作られています。この筋書きは『バグズライフ』『ローグ・ワン』など、たくさんの映画に影響を与えています。とくに『荒野の7人』『宇宙の七人』など、七人で脅威と戦う映画を、映画評論家の町山智弘さんは「七人もの」というジャンルで捉えています。

 

 

アベンジャーズ』もおそらく「七人もの」映画の1つです。アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ハルク、ソー、ブラック・ウィドウ、ホークアイ、そして指揮官のニック・フューリーを含めた七人が、宇宙からの襲来者から地球を救います。

 

 

七人の侍』では、野武士の襲撃直前に、百姓たちが落ち武者狩りをしていたことが明らかになります。つまり、侍たちはこれから助けようとしている百姓たちに同胞を殺されていたということです。これに対して侍たちの結束は乱れてしまいます。しかし、野武士たちについに襲撃されたとき、侍の一人が殺されたことで侍たちは結束を取り戻し、一丸となって反撃に向かいます。『アベンジャーズ』では、トニー・スタークがウザすぎるせいでアベンジャーズがバラバラになってしまいましたが、フィル・コールソンがロキに殺されたことで、結束力を取り戻します。この辺もきっと『アベンジャーズ』が影響を受けたポイントです。

 

 

七人の侍を結集し指揮を執るのは島田官兵衛ですが、アベンジャーズを結集し指揮を執るのはニック・フューリーです。『荒野の七人』のユル・ブリンナーもそうでしたが、「七人もの」のリーダー格キャラはハゲが目印になることがあります。「人生経験」と「髪の少なさ」は比例しがちですもんね。だから島田官兵衛もニック・フューリーもハゲなんです(多分)

 

 

 

ということで今回は『アベンジャーズ』を深める映画『七人の侍』を紹介しました。

 

映画を映画で深めよう 『インクレディブル・ハルク』編

映画を映画で深めよう 。今回は『インクレディブル・ハルク』を深める映画を紹介します。
その映画はデビッド・フィンチャー監督の『ファイトクラブ』です。


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インクレディブル・ハルク』でハルクを演じたエドワード・ノートンはこの映画の主演を務めています。エドワード・ノートンが主演に抜擢されたきっかけは、きっと『ファイトクラブ』にあります。





【この先ネタバレあり】
ファイトクラブを観てからご覧下さい









@therealstanlee HULK SMASH! 56 years ago this month a gray Hulk debuted in his own book, The Incredible Hulk #1. (Due to a shading inconsistency in printing the first issue, Hulk became his now-iconic green in The Incredible Hulk #2.) Among Stan’s influences in creating the character were Frankenstein and Dr. Jekyll and Mr. Hyde. #hulk #hulksmash


ハルクを生んだスタン・リーは、「ジキルとハイド」「フランケンシュタイン」をヒントにこのキャラクターが作られたと語っています(インスタアカウントの中の人は本人ではありませんが)


ファイトクラブ』も「ジキルとハイド」のように、エドワード・ノートン演じる「僕」に、暴力的な思想の持ち主であるタイラー・ダーデンの人格が生まれてしまい、二重人格になってしまう話でした。


制御できないもう一人の自分の存在は、ブルース・バナーとハルクの関係と重なります。もう1人の自分を制御しようと苦悩するお演技が買われ、エドワード・ノートンインクレディブル・ハルクの主役に選ばれたのかもしれませんね。だから、ノートン降板させられてしまったのは、ちょっと残念だったと思います。エドワード・ノートンVS(アンソニー・ホプキンス似の)トム・ヒドルストンで『レッドドラゴン』ネタとか見たかったよね。


ということで、今回はインクレディブル・ハルクを深める映画、『ファイトクラブ』を紹介しました。

映画で映画を深めよう 『マイティ・ソー』編


映画で映画を深めよう。今回は『マイティ・ソー』を深める映画を紹介します。


その映画は『羊たちの沈黙』です。

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羊たちの沈黙』はFBI訓練生の女性と、天才精神科医でド変態サイコパスハンニバル・レクター博士が手を組み、連続殺人事件を解決する話です。


ハンニバル・レクターは、巧みな話術で人を洗脳してしまう頭脳があります。そして彼は何を考えているのか全く予想できないトリックスターとして描かれています(トリックでは済まないレベルの悪事を働きます)


マイティ・ソー』にも巧みな話術を操る、ロキというトリックスターが出てきました。このロキというキャラクターは、きっとハンニバル・レクターを下敷きに描かれていると思います。



アベンジャーズ 』では、透明な檻を隔ててロキとブラックウィドウが会話するシーンがあります。このシーンでは、ロキがブラックウィドウの過去を掘り起こして、精神的ダメージを与える(実際は失敗している)シーンがありました。それを踏まえて『羊たちの沈黙』のワンシーンをご覧下さい。



このシーンでは、ハンニバル・レクターがFBI訓練生のクラリスの素性を見透かして、精神的ダメージを与えています。これは先述の『アベンジャーズ 』のシーンとそっくりですね。


ハンニバルとロキの顔は瓜二つですし、髪の長さは違いますが、ぺったんこにしたオールバックの感じなど、見た目まで似せられているようです。ロキ役のトム・ヒドルストンは『マイティ・ソー』のオーディションのとき、監督から直々に「君にロキ役を任せる」と言われたと語っています。これはきっとハンニバル・レクターに似た容姿を見込んだオファーだったのだろうと思います。



そして、ハンニバル・レクターを演じたアンソニー・ホプキンスは、『マイティ・ソー』でロキの父であるオーディンを演じています。これは決定的な証拠に思えるのですが、いかがでしょうか。



ということで、今回は『羊たちの沈黙』を観て『マイティ・ソー』を深めよう、という話でした。

映画を映画で深めよう 『アイアンマン』『キャプテン・アメリカ』編

 

映画を映画で深めよう。今回は『アイアンマン』『キャプテン・アメリカ』を深める映画を紹介します。

 

一本目は『アビエイター』です。

 

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アビエイター』は実在の実業家で映画監督、ハワード・ヒューズの伝記映画です。ハワード・ヒューズは父から大企業と莫大な財産を受け継ぎ、航空機会社を設立しました。また、周囲に道楽と言われながらも大予算の映画を自ら撮影し、たくさんの女性と浮名を流すプレイボーイでもあります。しかし、幼少期の体験や事故によって、病的なまでに潔癖症が増強されてしまいます。また、彼の会社も経営不振に陥り、彼の精神は崩壊してしまいます。そんな地を這うような地獄の中で大逆転を起こす、という映画です。

 

 

このハワード・ヒューズは映画『アイアンマン』におけるトニー・スタークのモデルの一人としてあげられています。

 

 

 

アビエイター』を観れば、トニースタークが父親から莫大な資産と会社を引き継いだ稀代の御曹司で、神経質なところがあり、重度のプレイボーイで、自分の理想を追い求めた男である理由がきっと分かります。

 

 

 

また、もう一本ハワード・ヒューズが登場する映画があります。それはディズニー映画『ロケッティア』です。

 

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ロケッティアは1930年を舞台にジェットパックを装着したへっぽこヒーローがナチスの手先をぶっ飛ばす映画です。この映画の中では、ハワード・ヒューズはジェットパックの開発者として登場します。ヘルメットをつけた空飛ぶヒーローとハワード・ヒューズが登場しているところが『アイアンマン』と繋がるポイントですね。

 

そして『ロケッティア』の監督は、後に『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』を監督するジョー・ジョンストンです。もしかしたら、第二次世界大戦前の世界で暗躍するナチスをぶっ飛ばす『ロケッティア』での腕がマーベルに見込まれて『キャプテン・アメリカ』の監督に選ばれたのかもしれませんね。

 

 

ということで、『アビエイター』『ロケッティア』を観れば『アイアンマン』『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』を深められるかもしれない話でした。

 

 

現実には存在しない月の形の話


実写リメイク版『アラジン』のトレイラーが公開されました。




ということで、今回はアラジン関連のお話を捻り出してみましょう。



こちらはアラジンのLDのジャケットです。素敵な絵ですが、どこか気になるところはありませんか?はい、月の形がありえないですね(不粋)


月の弧は、両端を結ぶと必ず中心を通ります。月がこの形になるのは考えられないでしょう。


では、どうしてこのように月が描かれているのでしょうか。それはイスラム教の象徴である三日月のイメージを取り入れたからであると思われます。


Community building Mosque


この三日月のマークがイスラム圏に広まったのは、15世紀にオスマントルコ帝国がこのマークを国章に定めてからのことです。イスラム圏の国々の国旗にこのデザインが多いのは、この伝統を受け継いだからなんですね。



実写リメイク版のポスターも楽しみですね。以上です。

霧の街、ロンドンの話


プーと大人になった僕』皆さんはご覧になったでしょうか。



予告が公開されたときは「画面がくすんでいて怖い」という感想が多かったように思います。




劇中でロンドンの街は、薄暗くて霞んでいるように描かれていました。これはクリストファー・ロビンの荒んだ心を表している面もありますが、実際のロンドンの街もこのように霧が多いことで有名なのです。


London fog


これには理由が2つあります。


1つ目は、イギリス沖合を流れる海流の影響です。南西から流れてくる暖かい海流(メキシコ湾流)と、北東から流れてくる冷たい海流(北極海流)はドーバー海峡で正面衝突します。これによって、メキシコ湾流の湿った空気が北極海流に冷やされ、霧となってロンドンの街に流れ込んでくるのです。



The English Channel
狭くなっているところがドーバー海峡



2つ目は、石炭の煙など凝結核になる物質が多かったことです。凝結核とは、気体である水蒸気が液体になるときに付着する物質です。ペットボトルの中に雲を作る実験をやったことがある方は、はじめに線香の煙をペットボトルに入れた記憶があると思います。この実験では線香の煙の粒子が凝結核となります。ロンドンでは暖房用の石炭の煙や工場の排煙が、実験における線香の煙と同じ働きをした結果、濃い霧が発生するのです。



余談ですが、ロンドンがオカルト話の多い都市となっているのは、ロンドン大火や切り裂きジャックなどの事件に加えて、この霧深く薄暗いという特徴が大きく影響していると思われます。



プーと大人になった僕』では、ロンドンの霧深いという特徴を生かした作品づくりが行われていました。他のロンドンを舞台にした作品もこの背景を踏まえながら観ると、より深く作品の世界を理解できるかもしれませんね。

「ディズニーを目指す」発言は別に叩く必要ないよ

「ディズニーを目指す」発言はディズニーオタクのツイッター上でよく話題に上ります。エグザイルのHIRO、AppBank、そして絵本を作る芸人さんなどなど...。その系統の発言をした方々は一部から陰湿なバッシングを受けがちですよね。



「ディズニーを倒す」と語ったあの芸人さんについてはウォルトディズニーアーカイブス展に彼の私物(ボルトのDVD)が飾られててびっくりしました。ディズニー側もそんな気にしてないっぽい。





ところで、皆さん大好きなサンリオも「ディズニーを超える」発言をしたことがあります。


朝日新聞の1987年11月6日朝刊より

辻信太郎社長は「ディズニーランドは確かに素晴らしいが、もう古い。ご本尊のウォルト・ディズニー氏がいま生きていたら、こんなものを作っただろうという内容を盛り込む」と意気込んでいる。


そして今、ピューロランドはどうでしょうか。昼間からレーザーがビュンビュン飛び交い、わけわからん色のカレーが出てくるし、ぐでたまはスティッチより面白く、「SPARKLE!!」というショーはエモエモのエモ。社長(当時)が言っていた通り、ちゃんとディズニーに負けず劣らずな点がたくさんあるんですよ。


「お前なんかディズニーに敵うわけない」みたいなこと言ったところで、先のことはわからないし、それ以前に個人の目標にすぎませんし、別に叩く必要ないよね、って思います。


そもそもそれぞれに別の良いところがあるんだから別に比べなくてもいいじゃん!というのはちょっと思いますが!


おやすみなさい!!