テーマポートソングについて(メディテレーニアンハーバー編)

パーク内のBGMで聴くことはほぼありませんが、ディズニーシーのテーマポートにはそれぞれテーマソングが作られています。



東京ディズニーシー・ミュージックアルバム』等に収録されているこれらの楽曲は、テーマポートの雰囲気やストーリーを伝える凝った作品になっているので1つずつ深掘りしていきます。連載です。



そして今回は南ヨーロッパの古き良き港町、ポルトパラディーゾ(メディテレーニアンハーバー)編!頑張るよ!


歌詞について

元の歌詞はここに載せられないのでこちら(↓)をご覧下さい。

和訳
驚きの港に船首を向けて
そよ風にのった君の心は自由になるよ
ポルトパラディーゾから漂う音楽に耳を傾けて
目を閉じ 海に耳をすませれば
輝く魔法が感じられるよ


海を越えて人は訪ねる岸上で
荒々しい魅惑の波が周りを包み込む
そして君に要るのは想像力だけ
それは君を洗礼する夢さ


ルネサンスの美しさに魅了され
優雅でチャーミングな歴史に心奪われる
驚きの渦が君を包み
嫌なことなど忘れさせるよ


Listen to the sea, listen to the sea(訳すのが無粋)
海はパラダイスへと君をいざなうよ
Spectacolo che bello!
ポルトパラディーゾが君と私を待っている



新たな驚きと喜びが君を仰天させる
海の上の夜空に灯がともり
全てがシンフォニーになって君を取り囲む
ゴンドリエも君に歌を歌うよ


Listen to the sea, listen to the sea
壮大な海神のパラダイス
Bellissima, Magnifico!
ポルトパラディーゾが君と私を待っている



ただ目を閉じて
海に耳をすまそう

という訳になりました。かなり間違ってる部分があると思いますがお手柔らかにどうぞ。


解説

解説のコーナーでは、僕が気になった歌詞についてJASRACに怒られない程度に引用しながら深掘ります。

魔法に関係する歌詞について


”enchant”という語は”en”(「中へ」という意味の接頭語)と”chant”(「歌」という意味の名詞)からなる動詞です。そして後者の”chant”という言葉は元々”cantus”という「歌」ならびに「魔法、呪文」を意味するラテン語らしいです(いつかの現代文の模試で知った)。詳しくはこちらを参照してください。


"magic"、"bewitch"という単語が使われていることも踏まえると、ポルトパラディーゾのテーマのひとつに「魔法」があるのではないかと僕は妄想します。フォートレスエクスプロレーションに魔法使いの部屋っぽい「アルケミーラボラトリー」が作られているのも、そのテーマがあったからなんじゃないかな、と思ったりします。うまくまとめられなくてごめんなさい。



そして話は逸れますが、”cantus”というラテン語は、イタリア語で「歌」を意味するカンツォーネという言葉に派生します。これについては後ほど。


ルネサンスに関係する歌詞について


"christen"、"neptunal"、"sets your heart and spirit free"、"renassance"という歌詞が気になりました。


ルネサンスとはキリスト教以前のギリシア・ローマの古典文化を復興させ、同時に人間性の解放を図るものであった(と授業で習った記憶があります。)キリスト、ネプチューンローマ神話の神)を連想させる単語を使うことで、ルネサンスというテーマに歌詞を寄せていると思いました。

曲のジャンルについて

イタリア語の歌。一般にイタリアのポピュラーソングをさす。フランスのシャンソンにあたるものであるが,イタリアの気候風土を反映して,メロディーは明るく単純で,内容も率直に表現された恋の歌が多い。

コトバンクカンツォーネ」の項より)


イタリアの歌謡はカンツォーネとよばれていて、これらは明るく親しみやすいメロディーが特徴とされます。先ほどの"enchant"がヒントになっているのかわかりませんが、「ポルトパラディーゾ」もカンツォーネを基に作曲された可能性が高いです。


そして作曲のうえで参考にしたと思われる曲は、ずばり「フニクリフニクラ」です!



フニクリ・フニクラ Funiculì funiculà


「フニクリフニクラ」は実際にメディテレーニアンハーバーでも流れています。


ポルトパラディーゾ」の陽気な曲調、サビ前ですくい上げるようなメロディーやサビの繰り返しは「フニクリフニクラ」そっくり!ぜひ聞き比べてみてください!


ということで、テーマポートの曲を深掘りするとたのしい、という話でした!